オタクマッチングアプリ体験記②「つづき」

#2020/11/8追記:

以下に示したのは昔話である。5億年ぶりにブログを開いたらアップしていないのが残っていたので、しばしの逡巡の後インターネッツに垂れ流すことにした。

どういう意味で昔話なのかという点については、この次の記事を参照されたい。

 

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どうも、僕です。前回の続きを書いていきます。

 

アクセス履歴

顔写真とプロフィールを登録してから2,3日の間に、そこそこの数の女性が自分のプロフィールを閲覧してくれた(私が利用しているアプリでは、相手がプロフィールを閲覧したという履歴が残るようになっている)。何にせよ発信した情報に対してリアクションがあるのは嬉しいもので、見てくれたお相手のプロフィールに丁寧丁寧丁寧に目を通した。また、ありがたいことにちらほら「いいね」をいただくようになった。そして思った。

これは意外といけるのでは??

後で気づいたことだが、登録して間もないころは相手の目に留まりやすい仕組みになっている。初心者のモチベーションを高めるための仕組みだろう。ちょろいオタクくんは運営の手のひらの上で転がされていたわけだ。少しすると目に見えてアクセスは減り、通知欄に静寂が訪れた。

また、そもそも「相手のプロフィールを閲覧する」という行為自体、好意を必要としない(行為と好意をかけた高度なギャグ)。私自身、いや私の場合は特になのかもしれないが、非常に軽いノリでタップして相手のプロフィールを閲覧する。例えるならTwitterで流れてきた知らないアカウントのプロフィールや過去ツイを見に行くのと同じ感覚だ。その履歴は興味の指標となるかもしれないが、必ずしも好意を意味しない。相手は窓の外に現れた珍しい虫を見るのと同じ感覚で私のプロフィールを閲覧してくれたのかもしれない。

 

最初期に「いいね」をいただいたお相手についてはスルーさせていただいた。理由は様々だが、素性が謎すぎたり、年齢が上すぎたりしたからだ。私が利用しているアプリでは女性は(たしか)無制限に「いいね」を打てるので、中には流れ弾もあったかもしれないと思った。

 

初めてのマッチング

そんな中、一人の女性が「いいね」をくれた。その方は歳も近く、会いに行ける範囲に住んでいると予想された。容姿についての話題は一歩でも間違うと地雷を踏み抜きかねないので避けるが、快活でチャキチャキした雰囲気の方だった。趣味などで共通点があるわけでもなかったので「なぜいいねしてくれたのだろう...」と思いつつも、恐る恐る「いいね」をお返しした。そして、メッセージのやり取りをするために有料会員となった(男性はマッチングまでは無料、その後のメッセージのやりとりは課金が必要というシステム)。インターネッツのマッアプリマスターによると「男性からメッセージを送った方が良い」とのことだったので、メッセージを送ることにした。

 

メッセージの難しさ

だが何を送ればよい?助けてマッアプリマスター!最初のメッセージは肝心で、それに対する返信が返ってこないこともざらだという。私は「いいね」のお礼と簡単な自己紹介、そして相手への質問を含めた短い文章を30分ほどかけてウンウンと考え、そら行けとばかりに送信した。少しして返信が来た。最初の谷は越えた。私もお相手も今いる地域に最近越してきたばかりとのことだったので、ローカルネタで話を振ることにした。お相手は絵文字や感嘆符を混ぜながら返してくれるので、感触は悪くないのかなと思った。しかしやり取りが5往復ほど続いたころ、返信が途絶えた。こちらが質問で返さなかったので、切り時だと思ったのかもしれない。疑問形だったら返してくれたのかもしれないが、全ての返球を質問にするなんて不可能だし、そんなの嫌だろう。つまり、遅かれ早かれ終わっていたということだ。それなら区切りをつけるのは早い方がお互いにとって得策かもしれない。

一応断っておくが、この件に関してお相手を責める意思は全くない。女性は男性の何倍もアプローチを受ける構造になっているので、メッセージを捌くのは大変だと思う。このお相手も100以上「いいね」をもらっている方だったので、無理もない。

完全な余談だが、マッアプリというものは女性が手軽に承認欲求を満たすうえで良いツールかもしれない。無料で始められ、適当なプロフィールといい感じに盛れた顔写真を載せれば好意の指標たる「いいね」を集めることができる。私が眺めた限り、女性はプロフィールさえ入力して日常的にログインしていれば(正面の顔写真すらなくとも)50いいねくらいは集められるようだ。無論、そういう態度をよく思わない人は多いと思うが、個人的にはそれによって暴走しがちな承認欲求を飼いならせるならいいのでは?言いう感じだ。やっぱこの話要らなかったな。

 

何はともあれ一人目の相手とのやり取りは終わり、私はひたすら相手を探して「いいね」を送るという定常業務に戻った。しかしまあ~~「いいね」が返ってくることはない。これも仮に自分が女性で、100人くらいから「いいね」をもらっていて、その中にパッとしないオタクが紛れていたとしたら...と考えるとうなずける結果である。自然の摂理といえよう。

 

そんな中、ある日「いいね」を送った女性の一人から「いいね」が返ってきた。今度は趣味嗜好が比較的近いと思われるお相手だった。今度もまた30分くらいかけて文面をひねり出し、送信した。変更点として、「いいね」した理由(趣味嗜好の共通性)を追加してみた。返信は来るのか、そしてメッセージのラリーの記録は更新できるのか(そういうゲームではない)。

 

続く。たぶん。