転職活動回顧録⑤ [終]

ここまで約2ヶ月面接を受けてきたわけだが、最終面接まで残ったのは4社だった。
最終面接では1次面接の時よりも”情熱”とか”志”的なマインドの部分が重視されるのかと思っていたが、質問の内容はさほど大きくは変わらなかった。


最終的に、受かったのが2社、落ちたのが1社、辞退が1社だった。
余談だが辞退した1社については1次面接で以下のような一幕があったので、「正直入るつもりはないがまあ保留」という状態だった。

 

面接官「場合によっては深夜・早朝や休日に呼び出しがかかる場合がありますが大丈夫ですか?」
ぼく「大丈夫なわけねーだろ一発NG案件じゃ」(...はい、大丈夫です!)

 

プライベートな時間から急に戦場に引きずり出されるのがマジで無理すぎる。
ゆえにそういう仕事をしてる人はすごいと思うし、一市民として本当に感謝している。

 

話を戻そう。受かった2社のうちどちらの手をとるかは、すごーく悩んだ。内定承諾期限の前日の深夜まで悩んだ。
自分が重視するポイントをいくつか書き出し、点数表を作って比較してみたが非常に僅差だった。「でもこっちの方がお金いっぱいもらえるしなあ」だの「こっちの方が歓迎されてる感あるよな」(←情に流されている)だの脳内会議を重ね、ようやく答えを出した。決め手と言われると困ってしまうが、
「自分がより面白いと思える仕事ができること」「残業や休日出勤が少なく、無理なく続けられそうなこと」「事業の多角性」などなどを考慮に入れた。
この選択がどう出るかはしばらく先にならないとわからないが、まあ、新しい環境で何とかやっていきたいと思っている。

 

こうして(準備のフェーズを含めると)約半年にわたる転職活動も終わりを迎え...と締めたいところだがまだ退職交渉が残っている。
人によってはここが一番苦労するらしいので、かなり身構えていたが結論から言うとかなりスムーズに進んだ。(さすがに最初に言い出すのはどちゃくそ勇気が要ったが。)
たぶん以下の要因によるのかなと。

  • 繁忙期じゃない(ので、引き継ぎ調整の時間がとりやすい)
  • 自分がまだ年数の浅いぺーぺーなので、引継ぎの量がそこまで多くない
  • すでに内定承諾済という段階なので、引き留めようがない
  • 管理職が感情的にならずに事実を受け止められる

 

上長や人事部門との面談の結果、約1ヶ月の引継ぎ期間を経て最終出社→有休消化→正式に退職→退職翌日から新しい会社に入社という運びになった。
(退職日と入社日の間が空くと社会保険の手続きがめんどいらしい。知らんけど。)

 

今度こそ、約半年にわたる転職活動が、初めての転職活動が終わりを迎えた。

 

後日談

現在は有休消化期間中で、帰省から戻る新幹線の中でこの記事を書いている。
大学生以来となる、長い夏休みというわけだ。頬杖を突きながら窓の外をぼうっと眺める。だだっ広い空に白い雲が散りばめられ、その下には青々とした稲が気持ちよさそうに風にそよいでいる。ここはどの辺りだろうか。

 

新しい会社で働き始めたら、転職して良かったと感じるのだろうか。あるいは、転職したことを後悔するだろうか。おそらく、ある面では前者だし、別の面では後者だろう。どれだけ綿密に調べても、不確実性をつぶし切ることなどできはしない。それでも、転職活動を経験することにはそれなりに意義がある、と思いたい。少なくとも、「いつだって別の道はある」ということを認識することができるはず。

 

どうせ将来年金受給開始は引き上げられるし、受給額だって絞られる。そのくせ現役世代の税負担は上がるかもしれない。自然な流れとして、生涯の労働年数は長くなるだろう。私なんかは40年間でも「正気か?」と思っているくらいなのに。

仕事というものは、嫌々やるにしては人生においてあまりに多くの時間を占め過ぎている。最も、現状に満足しているなら転職なんて面倒でしんどいことはしなくてよいと思う。でももしそうでないのなら、より面白い、よりストレスの少ない環境を求めて移動することを誰が非難できようか?

 

今の若い世代は、終身雇用と老後の隠居生活が保障されていた親世代とは根本的に全く違う時代を生きている。今や終身雇用制は崩壊し、国は自助努力による老齢年金の確保を推奨している。また、全体的な潮流として雇用の流動化も叫ばれている。親世代の常識はもはや通用しない。主語がデカい主張はあまり好きではないのだが、日本人はもっと軽率に転職活動をしてみてよいのではないかと思う。(実際転職するかは抜きにして)

 

うむ、終盤はお堅い話になってしまった。ヤダヤダ。

要は「自分を押し殺してずーっと耐え忍ぶなんて辛くない?もっと自由気ままに行こうぜワラ」

という話だ。おしまい。ちゃんちゃん。

 

結び

このクソ長くて読みづらい独り言を最後まで読んでいただきありがとうございました。一文でも誰かの何かの役に立てば嬉しいことです。また、ここもう少し知りたいぞ的なことがあればメンションください。できる範囲で情報提供しますゆえ。

 

んじゃね。